時間の流れがくれた、感動 喜び 期待。
10年ぶりに再会した。
まだ小学生だった彼女達に。
あの頃の彼女達は、毎日ダンスの練習 辛く苦しい でも大会の時の大きくパッと開くそれを信じる毎日だったと思う。
彼女達はこの10年どうしているかは、噂でしか聞く事は無かった。
先日、そのダンス世界大会が日本で開催され、俺はなんとなく足を運んだ。
観戦中、後ろから誰かに声をかけられた気がした。僅かに視野に入る 服装や靴 若い女性だろう
振り向いて、えッ!。
俺の10年が止まっていた事に気づく。
俺は、根っからの運動音痴なのでダンスそのものを教えているわけではないが、ダンスに使う曲の編曲をしている。
大会の時は、彼女達の活躍をビデオに撮ってきた。
ある時、せっかくだから彼女達の心に残る、思い出になる そんなビデオを撮りたいと思うようになり、ビデオ編集をはじめた。
オープニング、本編、エンディング で構成した。このオープニングに90%の時間をかけた 感情が感じられるものにしたかったからだ。
試合はもちろんなのだが、それよりも舞台に立つ前の緊張感 不安感、そして全てが終わった開放感 安心感がそれだ。
それを完成させ、DVDにして彼女達にプレゼントしていた。
そして10年経った今、そのDVDは今も大切にされていた。観てくれていたんだ。
更に話は続く。もう一度やりたいと。
昔の曲を聴くとその頃の光景を思い出す、なんて事はよくある事だが、動画にはもっと強烈なものがある事に気づかされた。
papasan
0コメント